| 研究概要 |
三年次計画の第二年度にあたるが,前年に引き続いて豊臣秀吉の発給文書や,それに関係の深い文献史料の編集にあたった。東京大学史料編集所の写真帖・影写本等の調査を引き続いて行っている。前年刊行した「豊臣秀吉文書目録」(補遺1)の欠落部分を,かなり補うことができた。茨城県歴史館では,東北大学図書館所蔵の「秋田家文書」の写真版を刊本と対照し,福井県立図書館松平文庫・金沢市立図書館加越能文庫などでは,未刊行の文書集のなかから,新発見の文書を確認することができた。目下,一点ずつのカード化の作業をすすめており,年度内にはほゞ完了する見通しである。その全容およびそれに基いた研究内容は,次年度にまとめて報告する予定である。文献史料については,国立国会図書館,東京大学図書館を中心に編集作業を進めており,大阪市立中央図書館,大阪府立中央図書館,同中之島図書館,関西大学図書館,滋賀県立図書館等へも赴くことができた。目下,『織田・豊臣政権研究文献目録』の刊行作業に入っており,3月末に完成する予定となっている。
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