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1997 年度 実績報告書

明治初年岩倉使節団の歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610342
研究機関札幌学院大学

研究代表者

田中 彰  札幌学院大学, 経済学部, 教授 (70000560)

キーワード岩倉使節団 / 『米欧回覧実記』 / 『米欧回覧日記』 / 久米邦武 / 欧米文明の受容 / 近代日本の形成
研究概要

「明治初年岩倉使節団の歴史的研究」は、私のこれまでの研究の総括をめざしたものであるが、その到達点を以下の3点についてまとめた。
1.岩倉使節団と『米欧回覧実記』
諸説のあった岩倉使節団の横浜港出航当時のメンバーを確定し、一行が米欧12か国で、何を見、何を見なかったか、その実態をまとめる見通しをほぼえた。また、その報告書『特命全権大使米欧回覧実記』の分析をした。
2.『実記』の編集者久米邦武の伝記はまだない。のちの歴史学者久米邦武の素地は、すでにこの『実記』の編集と叙述の中に垣間みることがてきる。もうひとつの問題は、明治20年代の「神道は祭天の古俗」事件との関わりである。この事件が歴史家久米邦武の形成に与えた影響は大きい。このふたつに視点をおいて、久米の生涯の特質をみようとした。
3.1と関連し、以下についてまとめた。
(1)従来必ずしも明らかでなかった明治4年11月12日、横浜港出航時の岩倉施設団のメンバー表の確定。
(2)使節団の12か国回覧の日程の概略のコースを年表風に作成。(以上、別冊報告書参照)
なお、刊行本の『実記』と太政官に提出された浄書本との異同については、今後の研究にまたなけらばならない。研究継続中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中 彰: "幕末維新史の研究" 吉川弘文館(吉川圭三), 36+13 (1998)

  • [文献書誌] 田中 彰: "長州藩と明治維新" 吉川弘文館(吉川圭三)(5月刊行予定), 380 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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