研究概要 |
近年研究が活発化しつつある中世東国水運史の研究をさらに前進させるため、次の四点を今年度の目標に定めた。 (1)中世東国水運史の研究史の整理 (2)近世における利根川変流以前の状況を水運史との関係で考察する (3)明応7年(1498)の東海大地震津波の被害状況を太平洋水運に与えた影響と関連させて考察する。 (4)中世東国水運史の基本史料を蒐集・管理する。 中世東国水運史研究に感心を持つ文献史学・考古学の人々を学際的に網羅し,村井章介氏と共編で,『中世東国の物流と都市』を刊行した。この中で峰岸は「中世東国水運史研究の現状と問題点」と題する論考(33頁)を発表し,上記(1)(2)(3)についての見解を述べた。 基本史料の蒐集は,50%程度進歩し,アルバイトによってコンピューター入力を進めており,データベースとして,将来刊行を予定している。
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