1995年度に続いて、国立近代美術館フィルムセンター所蔵の映像史料(戦前期のニュース映画)のタイトルとその内容について調査した。 その結果、戦前期のニュース映画については、フィルムが国立近代美術館フィルムセンターに保存されているものほとんど全てについて映像史料として必要なデータ(制作会社、長さ、フィルムの種類、ニュースのタイトル、シーンごとの内容)を確認することができた。確認したニュース映画は750本、1本のニュース映画に4〜8タイトルのニュースが収録されているので、全体でニュースは約4500タイトルほどになる。また、1タイトルのニュースは、3〜8シーンから構成されているので、全体で25000シーン程度(概算)になるものと推定される。 本年度は、このニュース映画の各シーンにいたるまでの内容のデータベースを、国立近代美術館フィルムセンターに残されていた文書データ等をもとに作成した。 また、平賀は、前年度に引き続き、独自の文献調査から戦前期における「国策映画」「ニュース映画」「文化映画」制作状況についてその過程を検討した。
|