1996年度に続いて、国立近代美術館フィルムセンター所蔵の映像史料(戦前期のニュース映画)のタイトルとその内容について調査し、さらに各シーンにいたるまでの内容の整理・分類・検索が可能なようにデータベース化の作業を行った。 今年度の作業は、検索プログラムの作成とデータベース入力にその大部分の労力と予算を投入した。 その結果、国立近代美術館フィルムセンターに保存されている戦前期のニュース映画については、映画として完全な形態をとっていないフィルムの断片にいたるまで、そのほとんど全てについて映像史料として必要なデータ(制作会社、長さ、フィルムの種類、ニュースのタイトル、シーンごとの内容)を可能な限り入力することができた。また、専門家の協力を得て、専用の検索プログラムを組み、データをシーン(約25000シーン)ごとにパソコンレベルで検索することができるようにした。 また、平賀は、前年度に引き続き、独自の文献調査から戦前期における「国策映画」「ニュース映画」「文化映画」制作状況についてその過程を検討した。 今年度は、最終年度であるので、(1)作成したデータベース、(2)データベースプログラムとその使用法、(3)印刷したデータベース(全データ)を報告書として提出できるように準備を進めた。
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