研究概要 |
鎌倉遺文42巻,同補遺編4巻に収録されている文書35000通について,文書様式名,本文校訂,年号比定,地名,人命傍注等について再検訂を試み,その研究成果を,逐次「鎌倉遺文」の底本に記入した。又「鎌倉遺文」未収録文書の検索に努め,これまでに既に1万通以上の未収録文書の存在が確認された。 これら未収録文書は,すべてカード化し,年月日順に配列し,今後の未収録文書の検索を容易ならしめる意図のもと作業を続行中である。将来これらカードを利用して,「鎌倉遺文未収録文書目録」を刊行するための準備を進めている。そのため補遺編4巻収録文書中より,無年号文書を抽出し,それを月日順に配列して,「鎌倉遺文補遺年号文書目録」を刊行予定である。これは先に既に刊行した「鎌倉遺文無年号文書目録」と共に活用することによって,鎌倉時代無年号文書の検索及び無年号文書の鎌倉遺文収録巻数ページ数が判明する。「鎌倉遺文」を研究対象とする「鎌倉遺文研究会」を組織し,会員100名による研究会を毎月1回開催し,これまでに20回の研究会を重ねている。会員の研究成果は,今後研究書として刊行することを計画準備中である。又未収録文書は逐次研究雑誌に紹介し,研究者の利用に供する予定である。
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