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1996 年度 実績報告書

津山藩と洋学

研究課題

研究課題/領域番号 07610351
研究種目

基盤研究(C)

研究機関作陽音楽大学

研究代表者

小笠原 幹夫  作陽音楽大学, 音楽学部, 助教授 (10231218)

キーワード洋学 / 開成所 / 啓蒙思想 / 留学 / 議会制度 / 立憲政治
研究概要

幕末における西洋近代学術移植の画期は、文久2年から慶応元年にわたる西周・津田真道のオランダ留学である。二人は、この留学にあたってはっきりした目標を持っていた。すなわち幕府官僚として、その施政の参考となるべき学科の習得をめざしているのであり、換言すると国家統治に役立つべき学問にほかならない。かくて西・津田は、榎本武揚ら海軍関係の留学生や職方の伝習生と共に渡蘭、かの地でライデン大学教授のシモン・フィッセリングに就いて満2ヶ年余にわたる五科-性法学(自然法)・万国公法学(国際公法)・国法学・制産学(経済学)・政表学(統計学)-の学習にはげんだのである。西と津田は、1865年10月、ライデンを発して、パリを経、同年12月、横浜に帰着した。時あたかも、幕府はその倒壊期に臨んで、いかにしてこれを回復するかに腐心していた。西・津田の二人は、同僚の加藤弘之等とともに公議所御用取扱いを命ぜられ、議会制度創設に力を尽している。そこで二人は、幕政を急角度に転換して、徳川家を中心とする立憲政治に向かわしめんと考え、これを企画した。それはもちろんオランダ留学で習得した新しい政治知識の活用であった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小笠原 幹夫: "津山藩と洋学-津田真道・箕作麟祥を中心に-" 作陽音楽大学作陽短期大学研究紀要. 29の1. 135-143 (1996)

  • [文献書誌] 小笠原 幹夫: "明治日本は希望に満ちた明るい時代であった" 近現代史の授業改革(社会科教育別冊). 4. 19-24 (1996)

  • [文献書誌] 小笠原 幹夫: "自由民権運動と芸能・演劇" 作陽音楽大学作陽短期大学研究紀要. 29の2. 97-106 (1996)

  • [文献書誌] 小笠原 幹夫: "自由民権運動の虚像と実像" 現代教育科学. 2. 53-57 (1997)

  • [文献書誌] 小笠原 幹夫: "歌舞伎から新派へ" 翰林書房, 245 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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