研究概要 |
(1)平成8年度の伝来朝鮮文物の調査と研究では,大阪の鶴満寺鐘を実査し,また福岡市博物館では,聖福寺,志賀海神社,甘木の秋月城跡の3点の朝鮮鐘,また佐賀県博物館では,李朝の仏教絵画,経典,外交史料を実査した。さらに、佐賀県内の帯隈山神護石,おつぼ山神護石を踏査して,朝鮮の山城との比較を行なった。また,壱岐,対馬に渡り,朝鮮の仏教文物及びそれらを保存,あるいは保存していた寺社を訪ねた。(2)文献調査では,京大図書館,九州大図書館にて,伝来文物の研究・報告書を集収,また地誌のなかに記録を残す朝鮮伝来文物を拾い出し,『朝鮮王朝実録』等の朝鮮史料から伝来の経緯に関する史料を集収し,それらの集成を始めた。
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