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1997 年度 研究成果報告書概要

中国古代の画像に現れた生活風俗資料の集大成

研究課題

研究課題/領域番号 07610369
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 東洋史
研究機関東海大学

研究代表者

渡部 武  東海大学, 文学部, 教授 (70167188)

研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード漢代画像 / 画像石 / 画像碑 / 図像学 / 中国古代社会史 / 中国古代壁画 / 絵引 / 風俗史
研究概要

古代中国、ことに秦漢時代は、中国全土が皇帝支配下に組み込まれ、郡県もしくは郡国制度の貫徹によって、ある程度均質な文明が浸透した時代である。ことに画像墓や壁画墓の全国的な普及によって、当時の人々の生活風俗や習慣、あるいは死生観といったものが具体的に図像で表現され、それらを通じて、われわれは古代中国上流層の人々の平均的な生活を如実に推定することができるようになった。
解放以前(1949年以前)の段階では、漢代の図像資料の発見の数量は限られていた。しかし、今日ではほぼ全省地域から関係資料が発見されており、古代中国人の日常生活を、かなり正確に復元することが可能となった。従来は、文献史料から生活資料を集成した瞿宣穎の『中国社会史料叢鈔』(1937年)や尚秉和の『歴代社会風俗事物考』(1938年刊)などに依拠して、中国古代風俗史を考察してきたが、近年の図像資料を補完して、はじめて視覚的に理解する道が開けたのである。
当該研究においては、できるだけ多くの漢代画像を各種報告書から摘出し、その図像のカードファイル化に努めた。そして、画像のインデックスに相当する「絵引」を作成すべく、画像の分類と、その解析・解説に労力を費やした。この作業を円滑に進める上で、民俗学や民族学の調査成果が予想外に有効に応用できることが判明した。このような研究は、まだ層が薄く、研究方法論的に未熟な部分があるが、いちおう中国古代風俗史研究に新生面を拓いたつもりである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 古賀 登, 他(編): "『殷周秦漢時代史の基本問題』所収渡部武分担執筆「生活史資料としての漢代画像」" 汲古書院, 20 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] WATABE Takeshi: KOGA,N.(ed.) ; "Some problems in shang, 2hou, Qin and Han Oynasties" 'Han basrelief as materials of social history in ancient china'. 475-495 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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