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1995 年度 実績報告書

19世紀末ハンガリーの農業社会主義の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610377
研究種目

一般研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

南塚 信吾  千葉大学, 文学部, 教授 (50055315)

キーワードハンガリー / 農業 / 社会主義 / 宗教異端 / 社会民主党
研究概要

1)本年度は、1890年代のハンガリーにおける農業社会主義の総合的な研究を進めた。その結果、農業社会主義が展開した時代と地域を総合した全体像をほぼ描き出すことができた。発展段階的には、1891-94年のハンガリー南部を中心とした段階、1894-97年の中部を中心とした段階、1897-98年の北西部を中心とした段階などを区分できる。また、運動の担い手、その論理、組織形態等もほぼ解明できている。とくに、社会民主党の理論が、農民によって独特のかたち(16世紀の農民戦争の指導者ド-ジャ・ジェルジの再来などとして)で理解されていくことが判明した。
2)1995年11月にハンガリーを訪問したさい、ハンガリーの著名な地方史研究者であるサボ-・フェレンツ博士と情報を交換しあうことができた。その際、博士から農業社会主義のハンガリーにおける最近の研究状況をきくことができた。
3)本研究に必要な先行研究として、ファルカシュ・ヨ-ジェフ博士の著書を分析し、農業社会主義に及ぼした「宗教異論」の役割を把握した。この研究によれば、社会主義の理論が宗教異端の教義と結合して農民に受け入れられていく様子が分かる。しかし、史料そのものの入手と分析は次年度になる。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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