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1997 年度 実績報告書

安房における海蝕洞穴遺跡の調査と古環境の復元

研究課題

研究課題/領域番号 07610401
研究機関千葉大学

研究代表者

岡本 東三  千葉大学, 文学部, 教授 (00000498)

キーワード海食洞穴 / 舟葬墓 / 古墳時代 / 縄文時代 / 漁労活動
研究概要

本科学研究費により継続調査している館山市大寺山洞穴遺跡の発掘は、本年度で第6次調査となる。本年度の発掘も昨年に続き、千葉県教育委員会・館山市教育委員会の援助協力のもとに進め、成果を上げることがてきた。
第1洞の調査においては、洞穴奥壁郎と開口部の調査を実地した。古墳時代の舟葬墓は洞中央部付近に密集しており、奥壁部には包含層の広がりは確認できたが、舟棺は検出できなかった。また、洞穴全体が墓域となっていることから、入り口が閉塞されていた可能性か生じたため、開口部に発掘区を設定し調査を進めたが、遺構らしきものは検出できなかった。なお、東北大学理学部(鈴木三男教授)に依頼した舟棺の材質鑑定の結果、すべて杉材であることが判明した。
第3洞の調査は、主として縄文時代の生活跡を中心に海辺の漁労採集の実態を究明した。多量の灰層で覆われた包含層からは、縄紋人骨・獣骨・魚骨・貝類などの自然遺物とともに、多量の土器(後期)、骨角器、石器などが出土し、縄文時代の漁労生活を解明する手がかりを得た。また縄文人骨はたいへん依存度がよいため、その形質鑑定を京都大学霊長類研究所に依頼した。
なお本年度が科学研究費の最終年度にあたるため、全国の海食洞穴の資料集成を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡本東三(麻生・河原): "館山市大寺山洞穴遺跡の舟葬墓" 考古学ジャーナル. 421. 29-34 (1997)

  • [文献書誌] 岡本東三(麻生・河原): "館山市大寺山洞穴遺跡の舟葬墓について" 第3回シンポジウム『洞穴遺跡の諸問題発表要旨. 36-41

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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