1.モネロン島において、過去に考古学的調査を行った松本彦七郎、伊東信雄、木村信六、V.O.シュービン、V.A.ゴルベフ、E.A.サマリン、S.V.ゴルブノフ等の調査記録を入手し、モネロン島遺跡地名表並びにモネロン島遺跡分布図を作成した。2.モネロン島の現地調査を1997年8月に約1週間かけて、野村崇(前研究代表者)が行い、続縄文文化・オホーツク文化・アイヌ文化期の遺跡12地点を確認し、上記1の遺跡分布図、遺跡地名表の基礎資料とした。 3.利尻島、礼文島の戦前の発掘報告書及び遺跡分布状況を示す資料を入手し、利尻島、礼文島の遺跡分布図、遺跡地名表を作成した。 4.S.V.ゴルブノフ、M.M.プロコフィエフ共著の「モネロン島の遺跡」の主要部分を抄訳し、利尻・礼文・モネロン3島の遺跡分布図作成の基礎資料を得た。 5.以上、日本海北部に点在する3島の遺跡分布図をもとに、3島の先史時代遺跡変遷を明らかにし、それらをまとめた報告書を作成した。
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