〔1〕東京大学史料編纂所所蔵一条家蔵書目録の翻刻 東京大学史料編纂所に所蔵される、明治初年頃の一条家蔵書目録(2種)の内、〔4100・105〕を、全文撮影の上翻刻することが出来た。掲載誌等は、裏面の「11.研究発表〔雑誌論文〕」を参照のこと。 なお、活字による発表にはいまだ至らないが、いま一つの蔵書目録の翻字はほぼ完了したので、機会を見て公表したい。またその後、両書を併せた書名索引を作成する予定であり、〔4100・105〕本については、データ入力を行いつつある。 〔2〕尊経閣文庫蔵伝冬良書き入れ注付「花鳥余情」の予備的調査と撮影 冬良筆と目される書き入れ注が全冊にわたって施される、尊経閣文庫蔵「花鳥余情」を、書誌調査を含めた予備的調査を実施し、全冊の写真撮影を行った。書き入れ注部分のみの摘出と翻字を試みている所である。 〔3〕大倉精神文化研究所・東京大学史料編纂所所蔵一条家旧蔵書の影写本の予備的調査 大倉精神文化研究所・東京大学史料編纂所には、戦前、当時一条家に所蔵されたいた典籍の影写本が多数所蔵されるが、前者については簡単ながらも目録が存するものの、後者については目録は存しない、そこで、両者共再度目録・カード類を点検した上で、一条家旧蔵書影写本のリストを作成し、一部、影写本自体の調査を始めつつある。今年度は、大倉精神文化研究所に所蔵される影写本を中心に調査を行った。
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