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1996 年度 実績報告書

近代東海地域能楽史の研究-能楽資料の調査・収集とデータベース化

研究課題

研究課題/領域番号 07610438
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

飯塚 恵理人  椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (00232132)

研究分担者 三木 邦弘  椙山女学園大学, 生活科学部, 助教授 (80174001)
深谷 哲  椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (60023959)
キーワード能 / 近代分化史 / データベース / 東海地域
研究概要

本研究では、東海地域の近代の能楽資料を収集・整理し、それをデータベース化する。そこから東海地域の近代能楽史を構築することを目的とした。そのため、「能楽番組のデータベース化」「能面資料など画像資料のデータベース化」「戦前の能楽界を知る能楽師への聞き書き」の三点を柱として行った。まず、能楽番組の番組データベース化は、明治以降現在までの東海地域の能番組について、筧鉱一師所蔵の番組を中心に入力した。そして番組一覧と、人名索引・曲名索引を作成した。プライバシーの面に考慮し今回の公開は昭和26年までとした。次に、画像データベースについては、故内藤泰二師が撮影された能面写真の提供を受け、現在それらの写真を預かっていらっしゃる久保田紹雲氏の御協力をいただいて、それらの写真を整理して画像データベースとしようと試みた。今回は、そのデータベース化には必要なソフトの開発に研究の重点をおいた。今後は資料の入力と内藤師のされた調査の再調査に取り組みたいと考えている。さらに、戦前を知る能楽師への聞き取り調査として、井上札之助師のお宅に伺い、戦前の狂言界に関する話を伺った。同師よりは同師御所蔵の『和泉流狂言六儀抜書』(甲乙二冊組 帳末に「和泉流家元山脇之章」という角印あり。)の閲覧・写真撮影も許可頂いた。また、新城在住の大原紋三郎氏より、明治後期・大正初期に新城で行われた和泉祐三郎一座の「今様能楽」に関する資料の提供を受けた。大原紋三郎氏が幼年期にこの今様能狂言を実際に見ておられる。今後大原氏にも当時の今様能楽に関して聞き書きを行いたいと考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 飯塚恵理人: "明治維新期における尾張藩お抱え能役者の境遇" 名古屋芸能文化. 5. 35-55 (1995)

  • [文献書誌] 飯塚恵理人: "高力種信(猿猴庵)著「女謡曲採用集」に観る名古屋の女能-文化三年十月清寿院における興行をめぐって-" 名古屋芸能文化. 6. 23-46 (1996)

  • [文献書誌] 飯塚恵理人: "熊野本宮大社の能楽" 社会と情報. 1. 140-153 (1997)

  • [文献書誌] 飯塚恵理人: "高安流宗家所蔵『脇語』-船弁慶・半蔀・誓願寺・忠度" 椙山女学園大学論集. 28. (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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