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1997 年度 実績報告書

漢字注音法「反切」の実際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610443
研究機関東北大学

研究代表者

花登 正宏  東北大学, 文学部, 教授 (60107175)

キーワード注音 / 漢字 / 反切 / 韻書
研究概要

本研究は反切という漢字の注音法を、音の取り出し及びその改良という実際的応用面に焦点を絞り、その実態を文献的に解明することを企図して企画され、平成七年度より九年度にわたる三年間の科学研究費補助金の交付を受けて遂行された。本年はその最終年度にあたる。平成七年度は主として関係資料の蒐集を行い、宋代以来の等韻図の序や跋に見られる反切に関わる記述、あるいは明清以来刊行された地方韻書の反切自体及び反切に関わる記載、さらには唐宋以来の随筆筆記中の反切に関わる記載を蒐集・整理した。平成八年度においても、上記資料の蒐集をさらに進めるとともに、分析・解明の作業を行った。平成九年度は、上記関係資料を蒐集し、その不備を補うとともに、資料の分析・読解の促進を図った。さらに、これまでの成果に総合的な考察を加え、その成果をまとめて公表する準備作業に入った。本年度刊行した論文「反切の実際的研究序説」では、反切成立当初においては、口唱により音が取り出されていたが、等韻学の成立以後はこの新知識を利用して音を取り出すことが考案されたこと、また近世以降は激しい音韻変化を蒙った結果、反切による音の取り出しに支障を感ずるようになり、その結果、音を取り出し易くするべく反切の改良が行われると共に、反切の原理を説いた種種の韻書・韻学書が大量に清代に生まれたことを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 花登正宏: "反切の実際的研究序説" 中国学志. 否号. 1-20 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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