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1997 年度 実績報告書

ディケンズの徒弟小説の起源に関する史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610474
研究機関東北学院大学

研究代表者

原 英一  東北学院大学, 文学部, 教授 (40106745)

研究分担者 遠藤 健一  東北学院大学, 文学部, 教授 (20118326)
キーワードCharles Dickens / 徒弟 / 教養小説 / カ-ニバル / 都市喜劇 / 英国小説 / 女性
研究概要

今年度は本研究プロジェクトの最終年度にあたるため、研究成果のとりまとめと論文執筆に主たる努力が傾注された。過去二年間の研究によって蓄積された知見に基づき、ディケンズの徒弟小説の起源がエリザベス朝の演劇にまで遡ることが明らかとなったが、1600年から1840年代に至る膨大な演劇、小説の資料を整理する必要が生じた。初年度に購入したパソコンによる光学的文字認識装置によるテキストデータの処理が、この点で大きく役に立っていたが、さらにインターネットにおいて急速に拡大しつつある電子化テキストの公開によっても大きな利便が得られた。とりわけ英国のLiterature Onlineが提供する英国演劇と十八世紀小説のテキストデータベースの試用ができたことは、本研究の実施にあたって非常に有益であった。しかし、一ケ月感の試用であったため、十分な利用はできなかった。今後は正式の契約によってこのデータベースを十全に利用することが必要である。テキストデータの解析はさらに時間を要するため、年度末までに体系的なまとめをすることはできなかったが、論文執筆にあたって、キーワードの検索などで有効であった。研究代表者が執筆した論文は、冊子体報告書にその全体を掲載した。ディケンズの徒弟小説のみならず、デフォー、リチャードソンに始まる英国小説の本質を解明できたものと思われる。今後は、電子化テキストデータベースの本格的な利用により、演劇と小説のジャンル交替について、さらに新しい知見が得られるものと期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 原英一: "女性による王政復古期劇場の征服について" 東北学院大学論集-英語英文学-. 89巻. 31-65 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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