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1995 年度 実績報告書

国際化時代に対応する発信型英語教育の観点から試みた英語スピーキングテストの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07610487
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京経済大学

研究代表者

中村 優治  東京経済大学, 経営学部, 助教授 (40249074)

キーワードスピーキングテスト / スピーキング能力 / 構成概念 / MTMM / 因子分析 / インタヴューテスト / ライティングテスト / コミュニケーション
研究概要

本研究ではまずコミュニケーション論,及びテスト論などに関する文献研究を行い,理論背景をさぐった。次にTOEFL Research Report等の実証的先行研究の資料により現在までの分析方法に関する情報を入手した。以上のことを踏まえて,MTMM(多特性・多方法)分析のためのマトリックスを次にように作成しパイロットテストを実施した。多特性については9つの特性(文法・発音・流ちょうさ・理解・一貫性・内容・語り・対話能力・社会言語能力)を考え,また多方法に関しては3つの方法(ライティングテスト・インタヴューテスト・テープスピーキングテスト)を作成した。テストは大学生30名に実施し,それぞれのテストを最低2人以上の英語母国語話者(教員)に評価してもらった。テストの評価後これら9つの特性と3つの方法を相関係数,因子分析により分析検討した結果次のことが判明した。3つのテスト方法は言語能力の3つの能力つまりライティング能力,インタヴュー能力,テープスピーキング能力と限りなく類似している。また各方法に備わった各特性は3つの言語能力にそれぞれ固有のものである色彩が強い。言いかえれば,3つのそれぞれの能力は他の2つの能力と区別されうる独自の要因・要素を含んでいるため,例えば作文における文法の力はインタヴューの際の文法の力を必ずしも正確に示してくれないといえるのではないかということである。本研究はパイロットテストの段階であるため一般化するにはまだ少々困難な面も残しているが,スピーキングテスト開発に不可欠な構成概念の用案に方向性が見出せたという点において,本テストに向けて一応の結果が得られたと言える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中村優治: "Establishing the Construd Validity of an English Speaking Test" TESOL(国際英語教育者)世界大会 (於シカゴ). 3月28日. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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