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1997 年度 実績報告書

ドイツ語の統語的意味的生成メカニズムの実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07610498
研究機関東京外国語大学

研究代表者

在間 進  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (30117709)

キーワードドイツ語 / 規則体系 / 統語論 / 意味論
研究概要

1.本研究の目的は、ドイツ語の「統語的意味的生成メカニズム(=動詞と「統語構造」を中心とする「文意味」の生成規則体系)」の解明である。方法論的特徴は、分析対象を基本動詞1300語に限定し、実証的に分析しようとする点にある。基本動詞1300語は、約700の単一語と約600の複合語から成り立つ。したがって、ドイツ語の「生成メカニズム」の解明は、単一語約700意味分析と、「複合動詞化」規則の抽出によって行われることになる。
2.基本動詞1300語に含まれる、「移動」の意味用法を持つ約30の動詞を分析した結果、それらの「語義的展開(比喩的用法も含む)」において、「統語構造」に基づく規則性が認められることを確かめた。従来からの、「統語構造」に一定の意味機能を認める仮説を支持することになる。
3.複合語約600語については、接頭辞と基礎動詞との意味的関係を視野に入れつつデータを整理した結果、「文意味構造」の形成における基礎動詞と接頭辞との意味的関わりには(「統語構造」に準じるような)「意味的規則性」が認められると実証的感触を得た。
4.「生成メカニズム」の理論的枠組みを整備するために、従来からの研究論文をもとめるとともに、基礎動詞約1300語全体を実証的に記述するためのデータ収集も行った。これらは「研究成果報告書」としてまとめられる。なお、「生成メカニズム」によって生成されるドイツ語表現が容認されるか否かは、現実界に対する人間の認識とも密接に関わるものであるため、今後は、「容認性」を議論の中心に置きつつ、「認知言語学」を視野に入れた形で、ドイツ語の「生成メカニズム」全体の実証的解明を目指す。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 在間 進: "ドイツ語研究の一つの枠組み" 東京外国語大学論集. 55号. 23-34 (1997)

  • [文献書誌] ZAIMA,Susumu: "A Study on the “Semantic Structure of Sentemcer" in German" The locus of meaning. 293-303 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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