研究概要 |
初期ゲルマニストのうち藤代禎輔,山口小太郎,北里闌については3回の東京出張により著作や伝記資料の調査・収集をほぼ終えることができた。目下それらを解読・分析しつつある。 そのほかの尺秀三郎,沢井要一,上田整次についても調査は順調に進んでいる。また厳密にはゲルマニストではないが,調査の副産物として,日本人としてライプツィヒ大学に最初に留学した木下周一(ドイツ法律・政治書の翻訳家,独逸学協会会員,佐賀県出身)に関する資料を収集できたのは本研究のためにも有益である。 一方,購入した図書・雑誌(主に古書)によって上記ゲルマニストたちの伝記資料等を補うことができたほか,周辺資料も充実した。これらは将来筆者の他の研究に際しても活用できるものである。 ライプツィヒ大学の文書館(アルヒ-フ)に保存されている関連資料は学位論文も含めほぼ収集し終えたので,目下それらを整理・分析している段階である。ドイツにおけるゲルマニステイクの歴史とドイツ人学者の学風については,まだ十分調査研究していないので,今後力をいれて研究したい。 研究成果の一部は,紀要その他に発表したほか,本研究の序文も執筆中である。
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