1。全国における地域政策動向では、高齢化対策ととならんで、地域活性化、雇用の確保、景気対策のための産業振興をあげる地域が増加している。 2。個別事例は、大別すれば四つに分類できる。過疎地の活性化施策、情報化時代に対応した産業政策とその基盤整備、リゾートあるいはテーマパーク開発、科学技術振興政策である。都市地域と後進的な地域で違いはあるものの、政策展開は単純な工業化政策から脱皮しつつある。主として岐阜県、長崎県などにおける政策の進展を追跡調査している。熊本、三重なども、引照事例として取り上げていく。 3。事例の収集にあたって地域政策動向に関するデータベース(NIPPON-NET)へのアクセスを行ったが膨大な量であるので、そのまとめには若干の工夫が必要であること、及び詳細な政策分析には不十分であるので索引的な使用にとどまる。 4。政策分析に当たっては、その要因の抽出と分析、具体的には、地域の資源、人材、組織の三つを中心に行う。 5。代表的事例について関係者への協力要請と意見聴取を行った。
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