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1996 年度 実績報告書

中国近代の政治学・法律学の形成と明治日本の法政理論および政治体制の関連

研究課題

研究課題/領域番号 07620059
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都大学

研究代表者

山室 信一  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (10114703)

キーワード日本模範国 / 思想連鎖 / 清末新政改革 / 明治法政学
研究概要

(1)明治日本の政治学・法律学が近代中国に受容されるに当っては、日本で翻訳された欧米の経済学・法律学の重訳という形態を採ることが多かった。しかし、より重要な経路として日本人学者の著わした論説による理論継受を看過できないことが明らかになり、明治30年代における日本の学問状況を調査することに着手した。特に政治学の小野塚喜平次、法律学の穂積八束、美濃部達言副島義一らの与えた影響力については今後も検討していく必要がある。
(2)近代中国が政治学・法律学を日本から継受したのは、日本の国民国家形成をモデルとするという意図に発していた。そこで具体的に明治日本がいかなる形で中国人にアドバイスを与えたのかを確認するため、清朝派遣の憲政考察大臣らに対していかなる講義が行なわれたかを史料的に調査した。これにより、有賀長雄や穂積八束らの示唆した内容が明らかになった。
(3)以上を踏まえて、梁啓超と明治法政学について、その関連を調査した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山室信一: "日本の国民国家形成とその思想連鎖" 日本史研究. 403号. 97-114 (1996)

  • [文献書誌] 山室信一: "官僚制の共振" 歴博. 79号. 16-19 (1996)

  • [文献書誌] 山室信一: "近代日本における統治と文化" 国際交流. 74号. 22-31 (1997)

  • [文献書誌] 山室信一: "民族協和の幻像" 山内昌之他編『帝国とは何か』岩波書店刊. 225-249 (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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