研究概要 |
本研究は,2年度にわたり実施される予定であり,本年度はその第1年度にあたる。 研究計画にしたがい,ロンドン大学のC.ラパビツァス博士と全体の構想,相互の分担などの打合せから始め,全3部12章から成る共著Political Economy of money and Financeを最終成果としてとりまとめるプランを確定し,さらに最初の草稿を6章づつ分担する具体案をまとめた。7月7日〜9日にニューカッスルで開催された社会主義経済学者学会(CSE)年次大会に,文部省から国際研究集会派遣の機会を与えられたことが、本研究の具体的打合せ,その成果の一端の報告,国際的研究動向の吸収などに大いに役立った。 CSEに報告した内容は,論稿Reconsidesation on Money and Credif in Socialist Economiesにとりまとめた。CSEの機関誌Capital and Classの多分59号(1996年夏)に公チリが予定されており,共著の第12章に活かせるであろう。それに続き共著の第4章にあたるThe Credit Systemも主要内容の草稿ができ上り,ラパビツァス博士に送られている。逆にラパビツァス博士からは第1章の草稿money and Credit in Classical Political Economyがとどいている。さらに同博士からは近原稿Transition and Crigis in the gapanese Finaacial Systemも本研究に関連するものとしてとどけられ,これらについてのコメントをとりまとめつつある。平成8年6〜9月にECの企画で同博士が来日する予定であり,その予定が確定したことも,本研究推進のために良いニュースであった。 また本研究の最級成果は共著の形でmacmillau社が出版するとの確約もえられた。
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