研究課題/領域番号 |
07630044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
井原 健雄 香川大学, 経済学部, 教授 (80035930)
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研究分担者 |
正岡 利朗 高松短期大学秘書課, 講師 (60249604)
宍戸 栄徳 香川大学, 経済学部, 教授 (30109144)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 瀬戸大橋 / インパクト / 地域経済 / 地域間交流 / 道路交通センサス / 地域間産業連関表 / 費用便益分析 / 政策課題 |
研究概要 |
本調査研究の目的は、地域経済の変貌過程をとくに交通基盤整備と関連づけて、理論と実証の両面にわたって解明し、その分析結果から有意な知見と政策課題の導出を試みることにあった。そのための個別具体的な調査研究の対象地域として、本州四国連絡橋の児島〜坂出ルート(いわゆる「瀬戸大橋」)の完成を契機として全国に類をみなさない短期集中型の交通基盤整備が進んでいる四国とその周辺地域に着目し、当該地域およびその周辺地域における交通条件の変革とそれに伴う地域経済の変容過程を追跡し、交通基盤整備がもたらす地域経済へのインパクトを理論的かつ実証的に捉えるとともに、当該地域間の相互依存関係の実態-すなわち、空間的相互作用(Spatial Interaction)-を利用可能な最新のデータに基づいて総合的かつ計量的に分析している。 そのために、まず、対象地域の概要と交通基盤整備の進捗状況を明らかにした。つぎに、瀬戸大橋のインパクトの体系的な整理と地域間交流の実態把握を可能な限り個別具体的に行っている。また、空間的相互作用に関するデータについては、「道路交通センサス」と「地域間産業連関表」に着目し、新たな分析方式の提示とその計測を試みることにより、地域間交流の実証分析がなされている。さらに、その帰結として、交通基盤整備の有効範囲と限界-換言すれば、地域間交流の阻害要因と促進要因の峻別-等が解明されている。
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