研究概要 |
これまで筆者は、「伝統社会のシステムとその変容」と題する論文を本学部の紀要『経済学論集』の第36号(1992年3月)と第37号(199年12月)に発表してきた。平成7年度の科学研究費補助金を受けて、ニューギニア、フィリピン、タイ、インドネシア等の南太平洋及び東南アジアの伝統的社会が未だなお広範に残存している諸国の統計資料(国勢調査)や文献資料の収集と整理を行った。また国内においては、辺境の地にあって近代化過程がかなり遅れた沖縄諸島,奄美群島、甑島等の実態調査を行うとともに、奄美群島の名瀬市博物館で開催された「奄美の近代化」についてのシンポジウム(1995年4月)と同じく、1996年3月10日開催予定の第1回「奄美博物館シンポジウム-明治の奄美を吹きぬけた民衆の風-」で発表を行う予定である。
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