1.OECD諸国における制度改革の国際データベースの作成 (1)社会経済構造を表す諸要因の数量化については、一人当たりGDP、高齢化率、政治部門の相対的大きさ等の社会経済データセットを整備している。 (2)政治制度を表す諸要因の数量化については、議院内閣制と大統領制、集権・分権の程度と連邦制、議会の優位性、政権交替の頻度などを国際比較可能な共通データとして摘出した。 2.OECD諸国における規制緩和状況のサーベイとデータベース化 (1)金融・電気通信・航空輸送・陸上輸送産業における規制緩和以前と以後についての制度のサーベイ アメリカ、イギリスに加えて、ニュージーランド、カナダ、スウェーデンにおける規制緩和を調査し、とくにドラスティックに規制緩和が行われた国ほど、規制緩和以前の状況が悪いこと、規制緩和以後はおしなべて当該産業の状況は改善されているが、失業・価格の乱高下などの予想できる変化に加えて、治安その他の分野での状況の悪化が一部で指摘できる。 (2)制度のデータベース化と、規制の程度の定量化 各産業について、項目別の緩和状況のポイント化を図ることで、規制緩和の国際比較を行う。この部分については、さらに別の方法を検討していく。
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