研究概要 |
研究計画に従って、予定通り、平成9年度の研究を実施した。すなわち、 (1)研究計画における「史料収集」とその分類整理については、平成8年度中に史料収集の所期の目的を達成することができたので,平成9年度は,当該テーマに関連してドイツで公表された幾つかの図書を入手したほかは,主として,収集した史料の分類・整理作業を実施した。 (2)収集史料に基づく研究については,まず(1)戦前・戦中期のドイツ自動車産業史,とりわけフォルクスワ-ゲン社の生産システム・管理機構の解明のための史料分析を実施したが,まだそれを終了していない。今後,引き続き史料分析を行い,その成果を公表することになる。因みに,その予備的研究ノートとして「ドイツ統一後に利用可能となった旧東ドイツ公文書館の自動車産業史関連史料の収集及び研究」を「平成7〜9年度科学研究費補助金研究成果報告書」の中に収録する。また(2)旧東ドイツ自動車産業に関する研究に関しては,その発展史に関する研究の成果を含めて,裏面「研究発表」に上げたような,3点の論文(1点は98年4月出版予定の学術図書に収録される)と1点の関係論文を発表した。
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