平成7年度における研究実績は、次のとおりである。 (1)諸外国とくにアメリカ、イギリス、国際会計基準委員会等における連結会計の諸基準および会計実務の現状を調査研究するため、これに必要な資料および文献を網羅的に収集した。 (2)本研究に取り組んでいる他の大学・研究機関等の研究者、また国内および海外における会計実務の第一線で連結会計に従事している会計専門家から意見を聴取した。 (3)「法形式よりも経済的実質優先」という視点から、伝統的な連結会計における連結方針としての「持株比率基準」のもつ特徴と限界を明らかにした。 (4)アメリカ財務会計基準審議会(FASB)が、1995年10月に公表した連結方針に関する公開草案をとりあげ、そこで提案されている「支配力基準」について、詳細な調査研究を行った。
|