研究概要 |
本研究の目的は,リーマン・ゼータ関数の4乗平均にみられる双曲的構造を,より一般のゼータ関数族におしひろげ,解析的整数論に新しい視点を構築することにあった.これら目的に対し,次の成果を得た. (1)上半平面に対する Kuznetsou 跡公式の新証明. (2)上半空間(3次元双曲空間)におけるPicond-Bianchi群に対する跡公式の証明. (3)2次体のDedekind teth-関数とHecke合同群との新しい関係の発見. これらの成果は,谷口国際シンポジウム(本研究代表者主催),ホンコン大学主催解析的整数論国際シンポジウム,ポーランド科学アカデミー主催解析的整数論国際シンポジウム等において,招請講演とに研究発表された.又,本研究の全体報告はCambridge大学出版局より,成書として出版された.
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