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1995 年度 実績報告書

物体形状による亀裂先端での応力拡大係数の感度解析

研究課題

研究課題/領域番号 07640341
研究種目

一般研究(C)

研究機関広島電機大学

研究代表者

大塚 厚二  広島電機大学, 情報工学科, 助教授 (30141683)

キーワード数理工学 / 破壊力学 / 応力拡大係数 / 感度解析 / 変分法 / 関数解析
研究概要

1980年ごろから始めたGriffithのエネルギー平衡理論に基づく破壊現象に関して、ハンブルグで開かれた国際会議ICIAM95での発表“A Griffith's criterion for three-dimensional fracture problems of elasticity theory"、応用力学連合講演会での「負荷単調増加におけるGriffithのエネルギー平衡理論に基づく3次元破壊現象の数値解析」において発表した。
この数理モデルは、いままで考慮していなかった亀裂進展に関する抵抗力との釣り合いを加味したものである。その結論は、負荷を単調に増加して破壊現象が起きたとき、次の通りである。
亀裂進展方向は亀裂先端に分布する応力拡大係数が最大となる部分でのディラック関数となる。
この結論について、11月の研究集会「破壊現象の数理研究とその周辺」(研究代表者:大塚)において工学者と討論した。工学者からは、亀裂面の砂浜のような模様は、疲労亀裂によるものであり、弾性論だけでモデルを作成することは無理だろうとの意見だった。また、弾性論だけから出る結論として、報告者の得た結果は正しいと思われるとの意見もあった。
次に現在研究中の一般J積分を感動解析および、その数置計算に用いる研究については、Generalized J-integral method for sensitivity analysis of static shape design"の題名で執筆中である。また、応力拡大係数と物体の形状との関係を調べる研究については、理論から数値計算による研究を目指している。
平成7/8年度と2年継続の研究における、初年度としての成果は得られた。今後は、有限要素法による数値計算を行うことで、当初の研究目標を達成できる見通しが得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Ohtsuka: "Mathematical Aspects of Fracture Mechanics" Lecture Notes in Num. Appl. Anal.13. 39-59 (1994)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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