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1996 年度 実績報告書

多重格子法を用いた星間磁気雲の重力収縮の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07640351
研究機関新潟大学

研究代表者

富阪 幸治  新潟大学, 教育学部, 助教授 (70183879)

研究分担者 藤本 正行  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00111708)
キーワード星間雲 / 星形成 / 星間磁場 / 重力収縮 / 適応型計算法
研究概要

当研究では、軸対称2次元磁気流体力学(MHD)コードおよびCGS法を用いた軸対称2次元ポアッソン方程式解法を完成し、等温星間磁気雲の重力収縮の時間変化を追跡した。
動的重力収縮過程においては密度分布が中心集中したものになることが知られている。これに対応するため、中心布近で細かな空間分解能を持ちつつ、周辺部では不必要に細かな空間分割をすることなく計算できる方法である「多重格子法」を、新たにこの問題に適用した。
1.これにより、次のような結果が得られた。
(1)この動的収縮過程で、星間雲は磁場に垂直な円盤を形成すること。
(2)この円盤は、相似的進化をすること。すなわち、円盤の赤道面上でp(γ)αγ^<-2>、B_Z(γ)αγ^<-1>,σαγ^<-1>といった特徴的な指数を持つ分布に漸近する。
2.さらに、有限の時間で分布は中心で特異的なものに近付くが、この後の進化を中心に「吸い込み格子」(その内部にはいった物質をすべて吸い込む格子で、中心の原始星あるいは原始星円盤への降着を近似的に表現している)を置いて調べた。これから、次のような結果が得られた。
(1)その後は、円盤内に外向きの衝撃波を伴う重力降着という形で進化し、
(2)その時の降着率は、Shuの得た標準的な値の数倍から数10倍に達する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Tomisaka,K.: "Collapse and Fragmentation of Magnetized Cylindrical Clouds" Astrophysical Journal. 438. 226-243 (1995)

  • [文献書誌] Tomisaka,K.: "Collapse and Fragmentation of Magnetized Cylindrical Clouds : Simulation with Nested Grid Scheme" Publ.Astron.Soc.Japan. 48. 701-717 (1996)

  • [文献書誌] Tomisaka,K.: "Accretion in Gravitationally Contracting Clouds" Publ.Astron.Soc.Japan. 48. L97-L101 (1996)

  • [文献書誌] Fujimoto,M.Y.: "On Population III Stars as Gravitational Microlensing Objects in the Galactic Halo" Astrophysical Journal. 444. 175-182 (1995)

  • [文献書誌] Fujimoto,M.Y.: "The Structure and Evolution of an Accreting Flow Interacting with the Central Star" Astrophysical Journal. 450. 262-274 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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