今年度は、研究計画に沿って、特に「一般化正準形式」に基づいた「2次元超重力理論」における量子異常(アノマリー)の解析とアノマリーの存在のもとでの理論の量子化の研究を重点とした。 1.量子異常の解析は、コホモロジーの代数的研究に帰着されるが、ゲージ固定条件等に依存しないきわめて一般的解析として実行することができ、その成果は「一般化正準形式」の根幹であるBRS対称性に関する「BRS対称性の20年記念国際シンポジウム」などで発表した。 2.異常ゲージ理論としての量子化についても、諸々のゲージ条件を統一的に扱う利点を生かして実行し、特に超光円錐ゲージの量子化に関する問題点を系統的に解明することができた。これらの成果を論文としてまとめ出版した。
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