研究概要 |
交付申請書に記載した「研究目的及び研究実施計画」に述べた通り、基本的には2つの目的 1)1+1次元で与えられた正確に解ける場の量子論及び多対問題への貢献 2)1)で得られた知見及び理論的構造のゲージ理論及びひもの理論への展開 に基づいて研究を行なった。 本年度は素粒子物理学においては激動の年であり、研究代表者の研究も少なからずその影響を受けた。4〜5月は前年度末までにほぼ完成していた文田、大田(武)とのXXZspin chainにおけるtwist angleを変えた時のBethe ansatz方程式のrootの動きに関する論文を完成させるのに充てた。これも前年度から継続の穴沢、石川(温)とのmacroscopic loop振幅に関する研究は、6月に幸運にも3点振幅に関してfusion ruleを発見することができた。この構造を手がかりにして、さらにn点振幅に対するcrossing,及びcontact interactionを発見することができた。これらの成果は次頁のlistにある論文達に述べられている。夏ごろから超対称性ゲージ理論におけるSeiberg-Wittenの仕事と可解粒子系との関係に興味を持ちはじめ、11月12月とElliptic Calogers SystemとN=4→N=2超対称性Yang-Mills理論との関係をA.Morozovと共に調べ2つの論文という形でまとめた。この研究は少し違った立場で現在も進行中である。
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