研究概要 |
今年度はスカラーフェルミオンが一つあるいは数個発見された場合に超対称標準模型の変数をどの程度明きらかにすることが可能かを主に研究した。√<S>=500GeVのe^+e^-コライダーでτ(スカラータウ)→τX^°_1という過程からのτ粒子の偏極とδ(e^+e^-→ee)をはかることによりneutralino sectorの変数である M_1tanβ,μを決定できることを示すことができた。またg(eeB),g(ττB)などゲージ,lepton slepton coplingも決定できる場合があることを示した。 またこの様な量がe^+e^-衝究実験ではかれることを示すためにbackgroundが十分に小さいことを示す必要がある。このため実験家である藤井氏塚本氏と共同でゲージボゾン生成からくるbackgroundとe^+e^-→eeττからくるbackgroundの大きさを調べ、そのbackgroundの下でsignalからどの程度MSSMの変数が決定しうるかを示した。これらの結果は国際会議“Yukawa International Symposium,95"“Workshop on Physics and Experiments with e^+e^- rinear colliderなどで発表しまた論文にまとめつつある。
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