研究課題/領域番号 |
07640507
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤原 毅夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90011113)
|
研究分担者 |
星 健夫 東京大学, 工学部・工学系研究科, 教務職員 (80272384)
山元 進 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (30262041)
|
キーワード | 第一原理電子構造計算 / 分子動力学 / オーダーN法 / GW 近似 / 量子モンテカルロ法 |
研究概要 |
本研究は電子相関が重要な役割を担う現実の物質群への適用を念頭におきつつ、新しい電子構造計算法の開発とその基礎となるべき密度汎関数法の拡張を行ないそれらの総合的な適用を行なうものである。本年度は以下のいくつかの方法を開発し、あるいは開発中である。 1.自己相互作用補正:遷移金属酸化物に自己相互作用補正をほどこした電子構造計算を実行し、スペクトルの同定を行なうとともに方法論を議論した。 2.ultra-soft擬ポテンシャルの最適化:分子動力学法に用いるための最適化の方法を明らかにし計算プログラムに組み込んだ。 3.実空間差分を用いた第一原理分子動力学法およびオーダーN法の開発:ultra-soft擬ポテンシャルを用いた第一原理分子動力学法のプログラムを実空間で定式化し、さらにオーダーN法の実現を試みている。 4.multiple LMTO法の開発とGW近似への拡張:LMTO法を複数のエネルギー領域に分けない形で定式化し、誘電関数、エネルギー損失スペクトルの計算をおこなった。さらに今後これをGW近似に拡張する。 5.量子モンテカルロ法の開発と現実的物質への適用:擬ポテンシャルを用いた変分モンテカルロ計算を可能にした。さらに拡散モンテカルロ計算に拡張する。
|