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1995 年度 実績報告書

制限SOS模型およびBCSOS模型における相転移と単一ステップゆらぎ幅

研究課題

研究課題/領域番号 07640521
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪電気通信大学

研究代表者

阿久津 典子  大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (40167862)

キーワードBCSOS模型 / 制限SOS模型 / 2次元イジング模型 / ラフニング転移 / ステップ張力 / ステップ・スティフネス / 結晶平衡形
研究概要

1.BCSOS(body-centered cubic solid-on-solid)模型のモンテカルロ・シミュレーション,およびステップをトレースし,ステップのゆらぎ幅,「デフォメイション」諸量を計算するプログラムを開発した.申請した高速コンピュータ,および物性研究所の共同利用コンピュータ上でプログラムを実行し,相転移温度近傍のデータを収集した.温度,系のサイズ(最大320×320)を様々に変え,長時間平均(最大1.2×10^7MCS)を行った.「デフォメイション」の1次のモーメントから求めたラフニング転移温度は厳密解によるものと有効数字4桁の精度で一致した(第26回日本結晶成長国内会議,平成7年8月盛岡,日本物理学会1995年秋の分科会,大阪府立大学).
2.2次元イジング模型についてステップのゆらぎ幅,「デフォメイション」諸量を計算するプログラムを適用した.BCSOS模型の場合より有限サイズ効果が大きく,BCSOS模型と同規模の計算から,厳密解による相転移温度と有効数字3桁の精度で一致した(日本物理学会1995年秋の分科会,大阪府立大学).
さらに,「デフォメイション」の1次のモーメントの有限サイズ依存性を精密に調べ,相転移温度で対数的にふるまうことを発見した.これらの性質をより深く理解するため,「デフォメイション」の分布関数を求めるプログラムを作成した.
3.制限SOS模型の中規模モンテカルロ計算を行ない,相転移温度近傍でのステップのゆらぎ幅,「デフォメイション」諸量のデータを収集した.今後,このデータと,イジング模型,BCSOS模型の計算とを比較検討し,大規模計算を実行し,信頼できる結果を得る.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Noriko Akutsu: "Ambiguity of Anisotropic Interface Tension for Complex Crystals" J. Phys. Soc. Jpn.64. 736-756 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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