1 高速時間分割蛍光顕微画像解析システムを開発し、単一筋線維の分子運動をマイクロ秒〜ナノ秒時間域で動画像計測出来るようにした。 2 システムを構成するために必要な装置の開発及び改良を行った。 (1)超高速画像変換装置の高分解能蛍光顕微鏡を結合し、単一筋線維、植物プロトプラスト中のアクチン線維の分子運動をとらえるため、申請の空気ダンパーつき除振台をとりつけた。 (2)光源系を高速時間域(ナノ秒〜マイクロ秒)で、かつ紫外域で強力なパルス光を射出できる装置を組立て、顕微鏡の結合部を集光型に改良した。 (3)マイクロコンピューター駆動の高感度CCDカメラを接続し、マイクロコンピューターからインターネットを通してTSSで大型コンピューターにデータを転送し、画像解析システムを確立した。 3 上記の高速蛍光顕微画像解析システムを用いて、筋収縮時の動的性質、植物培養細胞の細胞融合及び細胞分裂過程におけるアクチンフィラメント、マイクロチューブルの運動を分子レベルで動画像計測し、それらの役割を明らかにした。 4 共焦点レーザー顕微鏡及び次年度の計画の1つである高分解能超高圧電子顕微を用いて、プロトプラストの細胞融合におけるアクチンフィラメント及びマイクロチューブルの局圧及び生成-削減を三次元に明らかにした。
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