研究概要 |
今年度の研究実績は以下の通りである. 1:回転系の流体の基本的性質をもとに,回転対流の縦横比を理論的に予測した. これは回転系の対流に関する初めての理論式であるが,これまでに得られていた経験式とは一致しない. 2:できる限り広いパラメタレンジで室内実験を行い,可視化された画像から対流の縦横比を求めた.その結果,(1)の理論式に非常によく一致する結果を得た. 現在,更に広いパラメタレンジで実験を行うために,実験装置の改良中である. 3:室内実験で得られた画像を解析し,温度分布や流速などを測定する解析システムを,市販のパーソナルコンピュータ用部品を用いて組み立てた.現在,定性的な解析が可能になっているが,定量的な解析に耐えるシステムに改良中である.
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