• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

惑星間空間の平面状磁場構造

研究課題

研究課題/領域番号 07640591
研究種目

一般研究(C)

研究機関東北工業大学

研究代表者

中川 朋子  東北工業大学, 工学部・通信工学科, 助教授 (40222161)

キーワード平面状磁場構造 / 太陽風磁場 / 惑星間空間 / 活動域膨張 / 「さきがけ」 / 「ようこう」
研究概要

通常の太陽風磁場と異なり、Parkerのモデルで説明することのできない惑星間空間の「平面状磁場構造」が、近年「ようこう」衛星の軟X線画像で発見された太陽表面の「活動域膨張」に一致するかどうかを、太陽面が静穏であった(そのため対応付けをする上で誤りが少ない)1993年の期間について調べた。「平面状磁場構造」の太陽表面での発生域を太陽風速度から推定すると、5例中の4例が活動域と対応し「活動域膨張」が観測された。これは通常の太陽風観測が偶然活動域と一致する確率(7%)と比べ非常に高い。しかしながら「ようこう」で見える構造は単純には惑星間空間で観測される磁場方向には合わず、より細かい構造を持っていることが示唆される。
一方、すべての活動域のプラズマが異常な太陽風として検出されるわけではないことも判明した。93年1月から11月の間に地球軌道付近で「さきがけ」によって観測された太陽風のうち発生源が活動域に相当すると推定されるものが16例あったが、平面状磁場構造が5例、その他の異常磁場(スパイラル方向からずれた磁場が85%以上の時間にわたって観測された)が4例で、残りの7例(44%)については、磁場・プラズマ密度とも平均的な太陽風と違いがなく、活動域のプラズマが引き出されたとは考えにくい結果となった。惑星間空間へ引き出される活動域と惑星間空間で検出されない活動域の違いは見つかっていない。現象が太陽面からまっすぐ外向きに放出されない可能性、また、間欠的に放出されている可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomoko Nakagawa: "Interplanetary planar magnetic structures associated with expanding active regions" Solar Wind 8. (in press). (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi