• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 研究成果報告書概要

瀬戸内地域の中新世酸性火山岩の起源

研究課題

研究課題/領域番号 07640605
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 地質学
研究機関愛媛大学

研究代表者

田崎 耕市  愛媛大学, 理学部, 教授 (50033262)

研究分担者 佐野 栄  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10226037)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード瀬戸内火山活動 / デイサイト / 流紋岩 / REE / Sr同位体 / 石鎚層群 / 広野凝灰岩 / pyroclastic rock
研究概要

日本海拡大の末期の中新世に瀬戸内区を中心に広域的な高マグネシア安山岩の活動が知られている。四国北西部では、このほかに石鎚コールドロンの形成に密接に関連して、大規模なカルクアルカリ安山岩の活動がある。このタイプを異にする火山活動はともにデイサイト・流紋岩など酸性マグマの溶岩をふくむ火砕流の噴出を前駆として始まっている。このほかにも独立した酸性火山岩類の活動が同時期に知られている。本研究では、これらの多様な酸性マグマの起源を岩石化学的に明らかにすることで、高温なスラブの沈み込みによってマグマの生ずるメカニズム解明に寄与しようとするものである。
調査は1)松山北方の中島、興居島、香川県五色台、2)石鎚層群下部の酸性火砕岩を主とする凝灰岩層について行った。調査地域から採集した岩石につき、主化学成分、微量元素、希土類元素の分析をおこなった。また、代表的な試料についてK-Ar年代を測定した。1)の島嶼部の酸性火山岩は岩株、岩頚が主であり、火砕流や溶岩の分布は認められないが、対岸にはカリ流紋岩質の太山寺型酸性火山岩の火砕流が知られる。2)の高野凝灰岩層は下部にrhyo-dacite質の火砕岩が上部に凝灰岩が卓越する。火砕岩は連続性に乏しく凝灰岩に移化する。コンドライトで規格化したREEパターンでみると、高野火砕岩はEuの負異常が大きく、HREEからHREEにかけて、ゆるい傾斜を示す。三坂峠流紋岩は五色台流紋岩に比べ、HREEの枯渇度が大きく、Euの負異常も明瞭である。
Sr同位体初生値はカリ流紋岩で最も高く、五色台のデイサイトで最も低い。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤 栄・田崎耕市: "中性子放射化分析法による標準岩石試料の分析" 愛媛大学教育学部紀要(自然科学). 162. 21-29 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Sano.S.and Tazaki,K.: "Geochemistry of dike rocks in Dun Mountain Ophiolite," New Zealand Journal of Geology and Geophysics. (accepted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Sano, S.and Tazaki, K.: "Analyzes of rock reference samples by instrumental neutron activation analysis(INAA) method" Mem.Fac.Educ.Ehime Univ., Nat.Sci.Vol.16, no.2. 21-29 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Sano, S.and Tazaki, K.: "Geochemistry of dike rocks in Dun Mountain ophiolite, Nelson, New Zealand" New Zealand Journal of Geology and Geophysics. (accepted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1999-03-09  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi