研究概要 |
1.日本産の古生代魚類化石を総括し,デボン系から板皮類の1種の皮甲,石炭系から軟骨魚類の板鰓類2種,ペタロドゥス類2種,コクリオドゥス類4種の歯,ペルム系から板鰓類10種,ペタロドゥス類5種,コクリオドゥス類4種,硬骨魚類1種の計20種の歯と皮歯,総計29種に分類した(Goto,1996;後藤,1996). 2.日本産の古生代板鰓類化石を総括して,三畳系からヒボドゥス類3種の歯,ジュラ系からヒボドゥス類5種の歯,白亜系からヒボドゥス類2種,プチコドゥス類4種,ラブカ類2種,カグラザメ類8種,ネコザメ類1種,ネズミザメ類28種,ツノザメ類2種,ノコギリザメ類1種,エイ類2種の計50種の歯・吻歯・背鰭棘,総計58種に分類した(Goto et al.,1996;後藤,1996). 3.大阪府貝塚市蕎原の和泉層群(白亜紀後期)から発見されたラブカChlamydoselachus sp.の歯について報告した(後藤ほか,1997). 4.新生代の板鰓類として埼玉県東松山市葛袋の神戸層(中新世中期)から産出したカルカロクレスCarcharocles属の歯について記載した(Yabe and Goto,1996). 5.現生のメガマウスザメMegachasma pelagiousの歯と皮小歯・粘膜小歯について,形態と組織構造について観察した(後藤ほか,1996). 6.脊椎動物における歯および骨格組織の起源と進化について,無顎類・サメ類・魚類・両性類・爬虫類・哺乳類・人類の各進化の段階を追って,総括した(後藤,1996).
|