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1995 年度 実績報告書

高Mg♯カンラン岩の起源と形成プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 07640630
研究種目

一般研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

新井田 清信  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30111149)

研究分担者 前田 仁一郎  北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50165643)
キーワードカンラン岩 / ダナイト / ハルツパ-ジャイト / ハンレイ岩 / 上部マントル / マグマチャネル / 部分融解 / 幌満カンラン岩体
研究概要

日高変成帯幌満カンラン岩体・奥新冠カンラン岩体および神居古潭構造帯の岩内岳カンラン岩体の野外観察と試料採集をおこなった.マグマチャネルの形態・構造などの産状を記載し、チャネルを構成する高Mg♯カンラン岩や随伴するハンレイ岩・輝岩などの全てのタイプの岩石試料採取を試みた.
どの岩体の場合も、高Mg♯カンラン岩は通過マグマが関与したチャネルの中に生じており、壁岩カンラン岩と通過マグマとの接触部に反応帯を形成していることがわかった.幌満カンラン岩体では,かんらん岩中を通過したマグマのチャネリング様式に違いが認められた.チャネリングマグマは同じMORBタイプのハンレイ岩質マグマであるが,カンラン岩壁岩の違いによって,壁岩が斜長石レルゾライトの場合と高Mg♯ダナイトの場合とで,カンラン岩壁岩の改変(置換性カンラン岩の成因)が異なっているらしい.
これらの岩石試料について,XRF分析装置を用いて全岩の主成分元素・微量成分元素分析,主要構成鉱物のEPMA分析を行なった.現在までの分析結果によれば,この違いは,カンラン岩壁岩が局所的に部分融解してメルト成分の涸渇が生じる場合とカンラン岩壁岩に通過マグマのメルト成分が付加する場合の違いによるらしい.
奥新冠カンラン岩体・岩内岳カンラン岩体の高Mg#カンラン岩(ダナイト・クロミタイト)はハルツバ-ジャイト質カンラン岩壁岩中に大規模に形成されている.これらの高Mg♯カンラン岩については岩石学的資料に乏しく,今後の詳細な資料の蓄積が必要である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] NIIDA,K.and YUASA,M.: "Peridotites from the seamount off Wilkes Land,Antarctica." Proc.NIPR Symp.Antarc.Geosci.,. 8. 3-15 (1995)

  • [文献書誌] MAEDA,J.and KAGAMI,H.: "Interaction of a spreading ridge and an accretionary prism:Implications from MORB magmatism in the Hidaka magmatic zone,Hokkaido,Japan." Geology,. 24. 31-34 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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