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1996 年度 研究成果報告書概要

始生代グリーンストン帯の形成過程

研究課題

研究課題/領域番号 07640638
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 岩石・鉱物・鉱床学
研究機関名古屋大学

研究代表者

星野 光雄  名古屋大学, 情報文化学部, 助教授 (40023626)

研究分担者 杉谷 健一郎  名古屋大学, 情報文化学部, 助手 (20222052)
伊藤 正裕  名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (70023603)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワードケニア / グリーンストン帯 / 先カンブリア時代 / 始生代 / 熱変成作用 / 花崗岩 / 変成岩 / クラトン
研究概要

1.熱変成岩類の造岩鉱物のEPMA化学分析と新知見
玄武岩起源と堆積岩起源の熱変成岩についてEPMA分析とデータ解析を行った。玄武岩起源の熱変成岩では、角閃石の化学組成が同一岩石中で変化に富んでいる。この事実から、本地域の熱変成作用は接触部付近においてさえも熱的平衡に達していなかったことが示唆される。即ち、先カンブリア時代の多くの広域変成岩にみられるような、ほとんど熱的平衡に達した変成作用と異なる性格の変成作用であったと考えられる。
2.XRF全岩化学分析と新知見
花崗岩類および玄武岩・安山岩起源の熱変成岩についてXRF全岩化学分析とデータ解析を行った。花崗岩類では主要化学組成において岩体相互間の差異が認められる。例えばCa-Na図、Na-K図による検討の結果、これまでマラゴリ花崗岩、アセンボ花崗岩などとして一括されていた岩体の中でも比較的明瞭な差異があり、個々の花崗岩プルトンがそれぞれ別の過程を経て形成されたと考えられる。
3.本研究の結論
ケニア、始生代グリーンストン帯の花崗岩プルトンは既存の火山岩・堆積岩層に浅所貫入し、角閃岩相に及ぶ熱変成帯を形成した。これらの熱変成帯は花崗岩体それぞれに固有の温度構造を示す。始生代クラトンにみられる花崗岩-グリーンストン帯は花崗岩-高変成度岩層の上部層を成すものと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 地学団体研究会: "新版地学事典(項目執筆)" 平凡社, 1443 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] AGCJ: Cyclopedia of Earth Sciences. Heibonsha Ltd., 1443 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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