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1995 年度 実績報告書

ジカチオン等価体としてアセタールを機能させる環状エーテル化合物への一段階変換反応

研究課題

研究課題/領域番号 07640784
研究機関茨城大学

研究代表者

折山 剛  茨城大学, 理学部, 助教授 (90185687)

キーワードテトラヒドロピラン誘導体 / アセタール / アリルシラン / シリルトリフラート / ジカチオン等価体
研究概要

塩化メチレン溶媒中,5mol%のジt-ブチルシリルジトリフラートの存在下,アセタールと2-(2-トリメチルシロキシエチル)アリルトリメチルシランを-78℃で反応させたところ,6員環エーテル化合物である2-置換-4-メチレンテトラヒドロピランが一段階で収率よく得られることを見い出した。
1.各種ジメチルアセタールを各種カルボニル化合物(脂肪族アルデヒド,芳香族アルデヒド,脂肪族ケトン,芳香族ケトン)から出発して合成した。
2.2-(トリメチルシロキシエチル)アリルトリメチルシランを3-メチル-3-ブテン-1-オールから出発して合成した。
3.アセタールからテトラヒドロピラン誘導体への一段階変換反応は脂肪族,芳香族アルデヒド,あるいは脂肪族,芳香族ケトンのいずれかのアセタールからもそれぞれ対応する4-メチレンテトラヒドロピラン誘導体が二重結合の位置異性体を含むことなく高選択的・高収率で得られた。
4.アセタールとしてジメチルアセタールだけでなく,ジエチルアセタールあるいはエチレンアセタール,プロピレンアセタールのような環状アセタールからもそれぞれ対応する4-メチレンテトラヒドロピラン誘導体が収率よく合成できた。
5.このアセールから4-メチレンテトラヒドロピラン誘導体の合成では,アセタールはジェミナルジカチオン等価体として,2-(2-トリメチルシロキシエチル)アリルトリメチルシランは5原子からなるジアニオン等価体としてそれぞれ機能している。
以上の結果をふまえて今後は,本反応の不斉合成への応用,さらにはアセタールをカーボンカチオン等価体として機能させる新たな反応へと展開を続ける。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeshi Oriyama: "A Novel and Convenient Synthesis of 2-Aryl-4-methylenetetrahydrofurans from 2-(Trimethylsiloxymethyl)allyltrimethylsilane and Acetals" Tetrahedron Letters. 36. 5581-5584 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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