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1996 年度 実績報告書

1,2-および1,3-ジオール体の完全なジアステレオならびにエナンチオ制御合成法

研究課題

研究課題/領域番号 07640790
研究機関高知大学

研究代表者

清岡 俊一  高知大学, 理学部, 教授 (00036584)

キーワード不斉アルドール反応 / キラルボラン / オキサザボロリジノン / 1,3-ジオール / 1,2-ジオール / シン・アンチ / エナンチオ制御合成
研究概要

トシルバリンを配位子とするキラルボランを用いる不斉アルドール反応によって、課題テーマの反応が展開された。不斉点の創出にあたり、基質に既存の不斉点が影響しない反応が開発されれば、その不斉反応の新しい不斉点は触媒の立体のみによって依存したものとなる。すなはち触媒コントロール反応である。1,2-および1,3-ジオール体の合成は既存の立体と新しく生成した立体の相対関係により、シン体ならびにアンチ体が得られることになる。当研究によって、その有効なアプローチが完全に達成された。
1.α位に保護された水酸基を持つアルデヒドに対して、配位子として用いるドシルバリン(S)体と(R)体を使用することで、完全に逆の立体化学を持つ新しい不斉点を得ることができた。既存の不斉点との相対関係からそれらは1,2ーシンおよびアンチジオールの完全不斉合成に対応する。
2.また、β位に保護された水酸基を持つアルデヒドに対して同様な試みがなされ、1,3ーシンおよびアンチジオールの完全不斉合成が達成された。それらは、HMG-CoA酵素阻害剤メビロニンラクトンの合成となって応用研究も結実した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.-i.Kiyooka: "A Chiral Oxazaborolidinone-Promoted Aldol Reaction with a Silyl Ketene Acetal from Ethyl 1,3-Dithiolane-2-carboxylate" Tetrahedron : Asymmetry. 7. 2181-2184 (1996)

  • [文献書誌] S.-i.Kiyooka: "Catalyst Control in a Chiral Borane-Mediated Aldol Reaction" Tetrahedron Lett.37. 2597-2600 (1996)

  • [文献書誌] S.-i.Kiyooka: "Synthesis of Chiral Crown Ethers Having Aryl-Bromo Substituents on Their Rim" Bull.Chem.Soc.Jpn.69. 2595-2601 (1996)

  • [文献書誌] S.-i.Kiyooka: "Complete Asymmetric Induction in [1,2]-Witting Rearrangement" Tetrahedron Lett.37. 8903-8904 (1996)

  • [文献書誌] 清岡俊一: "キラルルイス酸オキサザボロリジノンによる不斉アルドール反応の展開" 有機合成化学協会誌. 55(印刷中). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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