• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

ラジカル注入法を用いたプラズマエッチングとラジカル反応機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650032
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

堀 勝  名古屋大学, 工学部, 講師 (80242824)

キーワードラジカル / プラズマ / エッチング / フルオロカーボン / 酸化シリコン / CF_2 / レーザー分光 / ECR
研究概要

1.HFPO(hexafluoropropyleneoxide)の熱分解法を用いてCF_2ラジカルを選択的に生成するラジカル源の製作を行った.ECRプラズマエッチング装置に製作したラジカル源を組み込んだラジカル注入プラズマエッチング装置の作製を行った.ラジカル源の評価を赤外半導体レーザー吸収分光法を用いて評価したところ圧力0.67Pa,流量10sccm,分解温度900KにおいてCF_2ラジカルの密度は10^<13>cm^<-3>オーダー生成されることが判明した.この値は,ほぼ所望の密度であり,ラジカル源として使用可能であることが明らかになった.
2.製作したラジカル注入プラズマエッチング装置において,ArあるいはAr/H_2-ECRプラズマ中にCF_2ラジカルの注入を行い,基板上に生成されたフルオロカーボンの堆積速度および組成をXPSを用いて評価したところ,CF_2ラジカルがプラズマ照射により堆積膜の前駆体と成り得ることを見出した.また,H_2プラズマ照射により堆積膜は炭素に富む膜質に変化することが分かった.
3.周波数400kHzの高周波を基板に印可した状態で,ArあるいはAr/H_2-ECRプラズマ中にCF_2ラジカルの注入を行い,Siに対するSiO_2膜のエッチングを行った.Ar-ECRプラズマの場合は,Siに対するSiO_2膜の選択比は約3程度であるが,Ar-H_2-ECRプラズマでは,選択比は無限大であった.水素ラジカル下においてCF_2ラジカルはSiに対するSiO膜の高選択比エッチングを実現する上で重要なラジカルであることが明らかになった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Takahashi: "Control and Qualification of Precursor in SiO_2 High Selective Etching Employing Radical Injection Technique" Proceedings of Symposium on Dry Process. 17. 237-242 (1995)

  • [文献書誌] M.Inayoshi: "Surface Reaction of Important Radicals in Dry Etching Plasma Process" Proceedings of the 13th Symposium on Plasma Processing. 13. 395-398 (1996)

  • [文献書誌] M,Hori: "Etching Control and Clarification of Importatnt Radicals for Etching by Employing Radical Injection Method" Technical Proceedings Semi Technology Symposium. 1. 1-51-1-60 (1995)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi