研究概要 |
研究代表者 河原田秀夫は、研究課題"偏微分方程式を解くための領域分割法に関連して二つの国際会議を開催した。それらのテーマは、次の通りである。 1.科学技術計算におけるパラレル・アルゴリズム(千葉大学、平成7年5月22日〜24日) 2.Momain decomposition method and related topics(京都大学数理解析研究所、平成8年7月17日〜19日) そこでは、この分野の世界的権威であるR.Glowinski,J.Periaux,M.Petitt,O.Pironneau,Z.C.Shi,P.Le Tallec,O.Widlund,A.Kuznetsov,Mohammadiなどが、講演した。その内容は、偏微分方程式の境界値問題に対する領域分割法としての理論的研究および物理・工学現象への適用や領域分割法に基ずく並列アルゴリズムの開発などである。また、最適化問題における大域的最小値問題の研究および応用にも関心が集まった。 研究代表者および研究分担者は、これらの国際的研究交流を通して、次に掲げる4項目の内容に成果をあげた。 1.最適化アルゴリズムの開発、 2.Multi-start FOM-MCAの応用 (3次元定常流の自由境界の制御、拡散系における最短時間制御問題、吸音くさび近傍における音場の数値計算) 3.超伝導体への磁場の浸入モデルの提案と解析 4.海岸に打ち寄せる波の運動
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