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1995 年度 実績報告書

低温繰返し塑性構成関係の実験的評価と構成式の提案

研究課題

研究課題/領域番号 07650089
研究機関東京工業大学

研究代表者

池上 皓三  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (40016788)

研究分担者 佐藤 千明  東京工業大学, 精密工学研究所, 助手 (80235366)
堀江 三喜男  東京工業大学, 精密工学研究所, 助教授 (00126327)
キーワード塑性変形 / 予変形 / 繰り返し変形 / 低温 / 複合負荷 / ステンレス鋼 / 硬化挙動
研究概要

低温構造物の重要性が高まってきているが,低温構造物の構造材料が実際受けるような繰返し変形の実験は極めて少ない。
本研究では、まず低温繰返し塑性変形の実験を引張、圧縮、ねじりの負荷状態で行い、繰返し塑性変形に及ぼす負荷方向、繰返し数、繰返しひずみ幅、予変形の影響を実験的に系統的に調べた.
実験は液体窒素で冷却した薄肉円筒試験片に引っ張り、圧縮、ねじりの荷重、さらにそれらの組み合わせを加えた複合荷重を加えて行った。試験片に生ずるひずみの測定は新たに開発した液体窒素中でも計測可能な格子法によって行った。
1.負荷方向が変化しない繰り返し負荷では,応力-ひずみ曲線のヒステリシス曲線の最大値は,負荷の繰り返しとともに増加する.その増加量は室温の場合より顕著である.
2.負荷の繰り返し途中で負荷方向を変化させると,負荷方向を変化させない場合に比べて,サイクル数が同じであっても繰り返し応力-ひずみ曲線のヒステリシス曲線の硬化量が異なる.
3.ねじり負荷の繰り返しでは,引張方向へひずみが累積するラッチェト現象が観察された.
4.ねじり方向に繰り返し予変形を与えた後,引張の繰り返し負荷を与えると,繰り返しの応力-ひずみ曲線のヒステリシスループが遷移する.
5.クリープ予変形は塑性変形に塑性ひずみと同じ硬化効果を持っている.
6.繰り返し負荷による硬化過程は累積塑性ひずみをパラメタとして定式化できた.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kozo Ikegami, Yasushi Niitsu: "Experimental Studies of Stress Strain Relations of Stainless Steel at Low Temperature" International Journal of Mathematical Modelling and Scientific Computing. (1996)

  • [文献書誌] 神谷大揮 池上皓三: "ガラス繊維強化プラスチックの室温・低温での引張圧縮およびせん断に対する力学的特性" 日本複合材料学会. 21. 137-145 (1995)

  • [文献書誌] 河合出穂 池上皓三 新津靖: "低温におけるステンレス鋼のクリープ変形" 日本機械学会. (発表予定).

  • [文献書誌] 河合出穂 池上皓三 新津靖: "低温におけるステンレス鋼のクリープ変形と塑性変形の相互作用" 日本機械学会. (発表予定).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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