• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

熱応力の焦点化現象の解明と応力焦点化強度係数の導入

研究課題

研究課題/領域番号 07650096
研究種目

一般研究(C)

研究機関静岡大学

研究代表者

畑 俊明  静岡大学, 教育学部, 教授 (40005351)

キーワード熱応力 / 熱衝撃 / 弾性波 / 波絆法 / 応力焦点化
研究概要

球体が急激に加熱されると熱応力の焦点化現象が生ずる。この様な、球の焦点化の際、球の中心での応力の特異性はO(1/r^3)である。そこで、この焦点化時の応力をσ_1=Fp/r^3と表示すると、このFpが応力焦点化強度係数であり、応力の焦点化時の焦点化強度を表す。本研究では、この応力焦点化強度係数を、詳細に実験を含めて検討する。
1.熱応力の焦点化現象の円柱及び球における解析方法の確立
(a)球の表面が一様に、急激に加熱される事により生ずる熱応力波の焦点化現象を、波線法を用いて解析した。更に、同様な手法で、熱介在物を有する球体の場合についても解析した。そして、これらの場合の焦点化による中心部での特異性の強さを解析し、これより応力焦点化強度係数を決定する方法を確立した。その成果を,Journal of Thermal Stresses誌、第一回熱応力国際会議論文集に発表した。
(b)異方性円柱全体が一様に加熱される事により生ずる熱応力波の焦点化現象を、波線級数法を用いて厳密に解析した。そして、円柱の中心部での特異性の強さより応力焦点化強度係数を解析する方法を確立した。その成果を、日本機会学会論文集に掲載した。
2.実験的な方法による応力焦点化現象の検証
透明な球形セラミックスの中心部に導波管を立て、これに超小型AEセンサーを固定し、赤外線ランプにより急激な熱衝撃を加える。この際、中心部で発生する信号波形を検出し、中心部に生ずる熱応力波の焦点化現象を解明する方法を確立した。その成果を、日本機会学会分科会活動報告特別講演会講演文集に発表した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] T.HATA: "Thermal Stress-Focusing Effect in a Solid Sphere Subjected to Instantaneous Heating" J. Thermal Stresses、. 18. 437-448 (1995)

  • [文献書誌] 畑俊明、: "直交異方性円柱に生ずる熱応力波の焦点化現象の解析" 日本機械学会論文集. A編第61巻. 1404-1409 (1995)

  • [文献書誌] T.HATA,: "The Determination of Stress Focusing Intensity Factor Due to A Spherical Thermal Inclusion in a Sphere" Proceedings of the First International Symposium on Thermal Stresses and Related Topics、. 1. 155-158 (1995)

  • [文献書誌] 畑俊明、: "応力波の焦点化とその応用" 日本機会学会 分科会活動報告特別講演会講演論文集. 95-83. 47-50 (1995)

  • [文献書誌] 畑俊明: "球に生ずるの熱応力焦点化現象の実験的検証" 第254回日本機械学会関西支部講演会講演論文集,. 1. 138-141 (1995)

  • [文献書誌] 畑俊明: "衝撃負荷を受ける円柱の応力焦点化強度係数の解析" 日本機械学会東海支部講演会講演論文集. 953-2. 59-60 (1995)

  • [文献書誌] 谷川、畑、野田、中西: "日新出版" 計算力学. 1995. (218)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi