光学顕微鏡を用いた引張り測定実験において、我々は荷重としてカバーグラスを用いた。コイル状サンプルの一端は固定され、他端は荷重に接続された。光学顕微鏡は台と共に傾斜され、傾斜角からサンプルにかかる荷重を求めた。 40°と50°傾斜させたときのコイル状カーボンの伸びが顕微鏡写真から測定された。 剛性率Gは64nr^4w/d^4δで与えられる。但し、dはファイバーの直径、rはコイル径、nはピッチ数でδはその伸びである。コイルカーボンの測定値から得られた剛性率 G=85GPaであった。 バルクの電気抵抗率はバルク密度に依存して、1.0-0.2Ωcmの値を示した。一方、測定に用いたカーボンコイルの長さは約1mm、コイル径は8μm、ファイバーの直径は2μmであった。これらの値から計算されたカーボンコイル1本の電気抵抗率は1.09×10^<-2>Ωcmであった。
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