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1995 年度 実績報告書

準剛体回転成層流を利用した新方式分級の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 07650200
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋工業大学

研究代表者

土田 陽一  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30144190)

キーワード遠心分級 / 準剛体回転流 / スチュワ-トソン層 / エクマン層 / 内部領域 / 湿式分級 / 連続分級 / 分級性能
研究概要

一体回転するハウジングとロータ間の準剛体回転流を用いた新方式分級について理論的および数値的に考察した結果,以下の新たな知見を得た.
1.分級性能に及ぼすスチュワ-ソン層流れの影響について
(1)貫流量が一定の場合,回転級を増大させると分級性能は向上する.これは,回転数が増大すると,粗粒子と細粒子がスチュワ-トソン層を通過する間に受ける遠心力作用の差が増大するためである.
(2)回転数が一定の場合,貫流量を減少させると分級性能は向上する.これは,貫流量が減少すると,粗粒子と細粒子がスチュワ-トソン層を通過する速度が減少し,遠心分離作用を受ける時間が長くなるためである.
2.エクマン層流れでの粒子軌道の分離について
(1)スチュワ-トソン層だけでなくエクマン層においても軌道分離を促進することが,性能向上に有効である.
(2)エクマン層に接する壁の傾きおよび曲率半径を大きくすれば,エクマン層流れでの軌道分離は促進される.
3.粗粉産物の連続抽出について
(1)ハウジングの最大半径部分から抽出を行うと,無抽出の場合には剛体回転領域であった流れ領域が,エクマン層と内部領域に変化する.
(2)抽出量があまり大きくなると,原料粉体を含む流れが抽出されるようになり,分級の鋭さが極端に悪化する.それゆえ限界の抽出量が存在する.
(3)限界抽出量未満であれば,分級の鋭さは無抽出の場合に比べてそれほど悪化しない.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中林功一: "準剛体回転成層流を用いた微粒子分級の性能に及ぼす壁形状の影響" 日本機械学会講演論文集. 954-4. 389-391 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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